少し前に「Nikon D90」を購入し、さっそく使ってみたのですが、私としてはあまり気に入らなかったので他に良さそうなニコンの一眼レフ機を探していました。そうしたら、良さそうな「D600」を見つけたので早速購入しました。
Nikonの一眼レフへの思い
私がニコンのデジタル一眼レフカメラを購入するのは、数えてみたところ今回の「D600」で9種類目にもなっていました。それに実はもう2年以上前になりますが「D600」のマイナーチェンジ版の「D610」を持っていたこともあるのです。その頃はまだカメラを始めたばかりで「D610」に不満はなかったのですが、ボディ内手振れ補正が搭載されたミラーレス一眼の「SONY α7Ⅱ」が欲しくて「D610」は下取りに出してしまいました。
じゃぁ、なんでまた「D600」を購入したのかと言うと、これまで私のブログを読んでくれている方はお分かりだと思いますが、最近私がメインに使用しているカメラはM型ライカが中心であり、ニコンの一眼レフはあくまでもサブ機という感じなのですが、それでもやっぱり一台は一眼レフを所有したいなと思ったわけです。そこで、安くて丁度良い物を一年位探していた...といった状況でした。
今まで使ったニコン機の中でもフラッグシップ機の「D3」は、もうかなり古いモデルになるのですが、ニコン初のフルサイズセンサーを搭載した一眼レフだけあって非常に良く出来たカメラだと思います。とにかく私は「D3」の1,210万画素という低画素が映し出す描写が凄く気に入っていました。
が...何せ「D3」はやっぱり重すぎて普段持ち歩くにはちょっと厳しいのです。となるとこの辺りの時代のニコン機に詳しい方なら「D3」と同じセンサーを使っている「D700」でしょってなるんでしょうけど、「D700」も縦型グリップ一体の「D3」に比べれば大分軽量にはなるのですが、それでも「D700」はバッテリー込みだと1キロ越えになりますから、結局重いってなってしまいそうですし...やめておこうといった感じ!
次に気に入っていたニコン機は、CCDセンサーを搭載した「D200」です。この機種はとにかくCCDセンサーの描写とボディデザインが凄く好みでボディの造り込みも良く、お気に入りだったのですが、唯一の欠点がシャッターフィーリング。ちょっと好みではありませんでした。
私なりにいろいろなニコン機を使った結果、シャッターフィーリングに関しては、やはりAPS-C機ではなくフルサイズ機の方がミラーが大きいからか【バシャ】っといった感じで好みであり、APS-C機だとなんとなく【パタン】といった感じ?ちょっとうまく表現できませんがシャッターのフィーリングはフルサイズかなーって...
それと望遠レンズやマクロ撮影の時にはAPS-C機もアドバンテージを感じますが、35mmや50mmは純粋にレンズの焦点距離をそのまま使いたい気持ちはありますよね!
D600を購入した理由
結局なんで「D600」を購入したのかは、まず値段が安いこと。実は、「D600」ってセンサーに黒い汚れが付いてしまう【ダスト問題】があり、それを改善した機種が「D610」なんです。この問題があるからか「D600」と「D610」には結構価格差があり「D600」は意外に安く購入することが出来ます。
ダスト問題に関して、詳しく知りたい方は【D600ダスト問題】で検索すれば沢山情報がでますよ。
それとやっぱりフルサイズ機であること、そしてフルサイズ一眼レフにしては軽量であることです。まあ、もともと「D600」って軽量フルサイズを売りにして登場した機種ですから当然と言えば当然なのですが。
実は今回私が購入した「D600」ってジャンク品だったんです。
上の画像を見て頂くと分かるのですが、ペンタ部分のプラスティックが割れていて接着剤で張り付けてあるという有様です。しかし動作に不具合は無く、フラッシュも問題なく使える上にショット数は2,400回ほどで、ペンタ部以外は非常に綺麗な状態です。
上画像の左は修正前で右は瞬間接着剤で私が貼り治した画像です。
ちなみに、価格は純正バッテリーと充電器付きで2万円台でした。これはペンタ部分の割れを気にしなければ非常に安かったと思います。
D600の大きさ
手元に届いたばかりの「D600(左)」と「D80(右)」を比べてみました。
なんだか思っていたより「D600」がコンパクトに感じます。2年以上前に「D610」を使っていた時はもっと大きくて重く感じていましたが、その時は「D5600」やマイクロフォーサーズのミラーレス機をメインに使っていたのでフルサイズの「D610」が凄く大きくて重く感じていたのだと思います。
今は、ニコン機でもとても重たい方のフラッグシップ機「D2X」や「D3」、ハイアマチュア機では「D800」、キャノン機では「5D系」も使いましたから「D600」が改めてフルサイズコンパクトであることが非常によく分かりました。
D600の不満な所
今のところ唯一「D600」で不満な点は、グリップの素材です。
全てのニコンのデジタル一眼レフを確認したわけではありませんが、「D一桁機」や「D200・D300(S)・D500・D700・D800系」のハイアマチュア以上の機種は、ボディ全体がマグネシウム合金で作られていて、その上にそこそこ厚みのあるゴム製のブリップが貼り付けてある構造なので、非常に滑りにくく手に馴染む感じがします。ミドルクラス以下になると樹脂製ラバーのような素材で作られていて、弾力性もほとんどなく古い機種には加水分解をおこしてグリップがベタベタになってしまっている個体も見られます。
また、「D600」に関しては、ボディの上面と背面のカバーにマグネシウム合金を採用し防塵・防滴仕様にはなっているが、中級機という事で残念ながらグリップに関しては樹脂製の素材が使われています。
まあこの辺りの仕上げに関しては、メーカーもグレードによって使い分けていかないといけませんし、軽量化という面ではトレードオフな部分でのあるので仕方ないと思いますが...
D600+「New NIKKOR 50mm F1.4」の作例
今回作例に使った「New NIKKOR 50mm F1.4」は非Aiレンズの為、通常「D600」に装着することはできませんので注意して下さい。
私は自分で非Aiレンズの「New NIKKOR 50mm F1.4」をAi改造して使っています。
改造の記事を下に貼っておきますので、よかったら参考までにどうぞ⇩
このレンズの質量は260gで「D600」と組み合わせて使うとフルサイズ一眼レフにしては軽量コンパクトで持ち出しやすくなります。
F1.4と非常に明るいレンズですから、開放で使うのが楽しくてたまりません。
Ai NIKKORなら改造なしで「D600」に使えます⇩
D600+「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」の作例
このレンズを使いたくてニコンの一眼レフを一台所有していると言っても過言ではありません。
「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」このレンズの一番の特徴は、大口径なのに小型軽量であること。ちょっと頑張ればスナップに持ち出せるサイズで、質量は【760g】です。
丁度「D600」が届いた翌日に久々にドッグランに行ったので「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」と「D600」のテストに丁度よかったです。
まとめ
「D600」いいです!
ちなみに、最近の私がニコンの一眼レフを購入する際に目安にしている金額は3万円。3万円までと決めて、その中で良さそうな物を色々なサイトで物色しています。もちろん購入金額を上げてしまえば選択の幅も増えますし、もっと良いカメラを購入することもできますが、10年位前の一眼レフは完成度も非常に高いので、そんなにお金をかけなくてもカメラを楽しむことはできると今は思っています。
「D600」は、やっぱりフルサイズのシャッター音が心地よいですね。まあ、正直「D3」や「D800」の方がシャッターフィーリングはもちろん良いのですが、大きさや重さのバランスを考えると「D600」も良いです。3万円以内で購入できる機種のなかで今のところ最高の一台かもしれません。
まだそんなに使えていないのですが、基本的に私はニコンの一眼レフを使う際は(絞り優先オート)で使うことが多く、その際にちょっと気になる点は、露出とホワイトバランスが安定しないことです。この辺りはもう少しレンズを変えてみたり設定をいじって試してみようと思っています。
それとシャッタースピードが1/4000秒しかないのが寂しいところ。日中に絞り開放でバンバン撮りたい私はやっぱり1/8000秒が欲しい所ですが、またそんなことを言っているとハイアマチュア機がいいだのとキリがありませんからね...「D600」は中級機なので仕方がありませんよね。
「D600」発売からおよそ10年が経ちますが、まだまだ時代遅れにするにはもったいない気がするカメラだと思います。
ダスト問題が気になる方には「D610」がお勧めです⇩