初代EOS 5D

初代EOS 5DとジャンクレンズEF24-85mm F3.5-4.5 USM

皆さん、こんにちは。

最近、はまっている初代EOS5Dに使うCanon純正のズームレンズを購入しました。

タイトルにも書きましたが、またまた購入したレンズはジャンク品でレンズ内に薄っすらとカビと曇りが見られるという標準ズームレンズです。

購入したズームレンズ、EF24-85mm F3.5-4.5 USM

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今回購入したズームレンズは、EF24-85mm F3.5-4.5 USMというもので、発売は1996年。特徴としては、ズーム比が約3.5倍で広角側が24mmから始まり小型・軽量化を達成した標準ズームレンズである。

EF24-85mm F3.5-4.5 USMを選んだ理由?

最初は、EF28-105mm F3.5-4.5 USMをメルカリにて2,500円位で購入しようと思って探していたのですが、EF24-85mm F3.5-4.5 USMというレンズもある事を知り、どちらにするか結構悩みました。

メルカリの相場では、EF28-105mm F3.5-4.5 USMの方が圧倒的に球数が多いのと、値段も安く購入できそうだったのですが、広角24mmから始まるところと全長が少し短い事がEF24-85mm F3.5-4.5 USMを購入した決め手になりました。

ちなみにメルカリで購入した金額は、純正フード付きで外装は美品ですが薄カビ・薄曇りありを4,500円位で購入しました。

Canon EF24-85mm F3.5-4.5 USMを分解

さてさて、ここからが楽しい時間です...っと思っていましたが、今回のレンズの分解清掃は厄介な事が待っていましたよ!

では、EF24-85mm F3.5-4.5 USMを分解していきます。

画像ではわかりづらいと思いますが、とりあえず前玉の裏側に薄っすらカビのようなものが見えます。

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まずは前玉のネームプレートが両面テープで張り付いていますので、ここを剥がします。

丁寧に剥がしておけば、たいてい組み立てるときにもそのまま貼り付けることができると思います。

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続いて3本のネジを外すと前玉を外すことが出来そうですね。

外す前に位置が分からなくならないように、マスキングテープでマーキングしておきます。

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最初にレンズを確認したときは、この薄カビは前玉を外して清掃すれば簡単に落とせると思っていましたが、何とこの前玉は『はめ殺し構造』になっていてその中のレンズにカビが見えます。

こうなると手も足も出ない感じ!とりあえず、前玉は周辺に薄っすらカビがある程度で曇りもほとんどなさそうなので、仕方ありません、このままで使うことにします。

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前玉を外した状態で残っているレンズを確認してみると、中玉辺りにも曇りとカビが確認できます。

中玉にたどり着く為に今度は、マウント側から分解していきます。

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マウントに付いているネジをすべて外し、プラスチック製のカバーを外します。

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マウントを外すと、基板が現れます。

基板の裏側から廻り込んでいる配線をここで全て外しておきます。

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基板は1本のネジで止まっていました。

ここから大変な事になっていきます。

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画像で見て頂けれがわかると思いますが、このレンズは標準ズームレンズでAFもリングUSM仕様で思ったより構造が複雑にできています。

このように部品点数も多く、分解しながら画像を撮っている余裕がなくなってしまったので、ここからは重要なポイントだけ紹介していきます。

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絞りユニット部廻りに関しては特に異常もなかったので、これ以上は分解せずに割り箸を使って奥まったレンズの清掃を行いました。

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そして、最後に取り出したレンズがコイツです。

このレンズも『はめ殺し構造』になっていて、その中のレンズに薄カビが広がっている状況で、この中を綺麗にしないと始まらない感じです。

今回購入したレンズは、ハズレ玉だったと感じましたね...

正直『はめ殺し』以外のレンズは非常に綺麗な状態で、清掃できない『はめ殺しレンズ』だけに薄カビが残ってしまっている状況を考えると、一度分解清掃を行ったが『はめ殺しレンズ』だけは清掃できずに他の部分だけ清掃して組み上げたのかなって気がします。

もしくは、密閉率の高い『はめ殺しレンズ』の中だけ結露によりカビが生えたのかもしれませんが、それにしてもその他のレンズが綺麗すぎる気もします...涙

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私は決断しました。

この『はめ殺しレンズ』を分解、清掃します。

実際、ネットでちょっと検索してみると数件『はめ殺しレンズ』を分解し清掃している方はいらっしゃったので、私も挑戦することにしました。

やり方は、カッターを使ってレンズの枠の部分を丁寧に少しずつ削り落としていきます。

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やった!レンズが外れました!

10分程で意外にも簡単にレンズを外すことが出来ました。

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削りカスはこんな感じ。

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こいつが一番汚かったレンズです。

まあ、薄カビだったので、市販のレンズクリーナーで簡単に綺麗になりました。

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レンズの清掃が出来たら、元に戻して終了です。

今回、靴などの修理用に使うシューグーという接着剤を使って、軽くレンズを固定しておきました。

シューグーは、剥がすと時に綺麗に剥がしやすいので便利ですよ!

小さくて軽いレンズなので、こんな感じで大丈夫でしょ...

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組み上げた後は、三脚に5Dを乗せてピント等のテスト撮影です。

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このレンズ、何やら前玉を固定している3本のネジを緩めると前玉を回転させられるようになっていて、そうする事で前玉が少し前後し調整できるようになっています。

が...正直なんの調整なのか私にはわからないので、とりあえず三脚に乗せた状態で前玉を調整しながらピントを確認し、一番良さそうなところで固定しました。

しかし、余り違いを感じる事は出来ませんでした。

もしかして、無限遠の調整なのかなぁ...?

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初代5DとEF24-85mm F3.5-4.5 USMの作例

組み上げた分解清掃後の作例と撮影データを少し載せておきます。

f:id:wan0916:20210424145329j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 85mm/f7.1 1/160 ISO400

f:id:wan0916:20210424145432j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 85mm/f7.1 1/200 ISO400

f:id:wan0916:20210424145627j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 85mm/f4.5 1/125 ISO400

f:id:wan0916:20210424145745j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 66mm/f5.0 1/2000 ISO640

f:id:wan0916:20210424145916j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 24mm/f4.5 1/80 ISO400

f:id:wan0916:20210424150215j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 24mm/f5.0 1/800 ISO100

f:id:wan0916:20210502133214j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 68mm/f5.0 1/100 ISO200

f:id:wan0916:20210502133323j:plainEOS5D+EF24-85 f3.5-4.5 24mm/f5.0 1/8000 ISO200

まとめ

今まで何本かジャンクレンズに手を出して分解清掃をし上手くいってきたので、今回も何とかなるだろうと思って購入したジャンクレンズのEF24-85mm F3.5-4.5 USMでしたが、まさか『はめ殺しレンズ』が使われているとは、考えてもみませんでした。

結果的には何とか『はめ殺しレンズ』も綺麗にする事が出来たので良かったですが、この標準ズームレンズのEF24-85mm F3.5-4.5 USMは、構造も複雑で分解するにも結構悩み苦労したので、このレンズを分解することは個人的には絶対におすすめしません。EF24-85mm F3.5-4.5 USMに興味がある方は、異常がないレンズを購入しましょう。

ちなみに、EF24-85mm F3.5-4.5 USMを使用してみた感想は、まあ普通のキットレンズといったところでしょうか。

良いところは、やはり広角側が24mmから始まるところと、小型・軽量のところと、オートフォーカスはリングUSMによる駆動で、静粛かつ俊敏な点です。

ミラーショックが大きい初代5Dとの組み合わせでは、F値が3.5-4.5とそれほど明るいレンズではない為、昼間でもISO感度気持ち高めに設定しといた方が手ブレを抑えられ安心感が出ますね!

あと、最短撮影距離が0,5mmというのがちょっと使いずらいかも。私はもうちょっと寄りたいってなっちゃうシーンが結構あります。

それでも、異常のない物でも数千円で購入できることを考えればフルサイズ対応で小型なズームレンズが欲しい人には良い選択かも?

Canon EF24-85/3.5-4.5中古レンズ⇩

5D MarkⅡも安くなってきました⇩ 

-初代EOS 5D