2021年12月30日、いつものようになんとなくマップカメラのサイトでライカのレンズなどを検索していたら、なんと以前に欲しかったレンズが通常価格の半額近い価格でセール品になっているではありませんか!
そのレンズとは、ライカMマウントンで宮崎光学の「MS-Optics HISTRIO-PROT M40mm F6.3 MC」というレンズです。あ...このレンズちょっと商品名が長いので以下「プロターType40/F6.3」と書きます。
最初は今持っているフォクトレンダーの「COLR-SKOPAR35mm F2.5」にキャラクター被るしなーって思い、買うか買うまいか結構悩みましたが、美品で箱などの付属品も全てそろっている個体だし、今買わなかったら後悔しそうだしって思い12月30日の晩にネット購入してしまいました。
「プロターType40/F6.3」が欲しかった理由
マップカメラで30日の晩にネット注文した「プロターType40/F6.3」は、2022年元旦に届きました。
なんだか新年早々にレンズが届いて、31日に発送してくれたマップカメラさんと元日に届けてくれた配送業者さんに感謝ですね。
宮崎光学レンズには手書き(コピー)の商品説明書が付属していて、赤ペンが書かれている箇所は製作者の宮崎氏が個体差や注意点を出荷前に手書きで書き加えているようです。
「プロターType40/F6.3」の商品説明には【PROTARは1890年ZeissのRudolphにより設計された初のAnastigmat Lensである。球面収差、像面湾曲、Comaが補正された。大阪のA氏から送られたPROTARによる水玉の垂れる蓮の葉の美しい画像に魅了された私は設計に入った。しかしf12~18と大変暗い、ランタン系高折ガラスの使用でf6.3まで明るく出来、さらに旧レンズの収差特性=レンズの味もよく似たレンズが完成した。新時代 準ワイド PROTARTYP6.3/40レンズの発売に至った】と続く...と、何やら難しいことが書いてありますが、私はレンズの設計や光学的なことはチンプンカンプンです。
私が「プロターType40/F6.3」を購入した一番の理由は、やはりパンケーキ状のコンパクト超軽量にデザインされていて、スナップ・風景に使うのに最適なところです。
それと他の方のサイトで作例を見てるうちに、このレンズの【描写力】が気に入って、ずっと気になっていたんですよね。
「COLR-SKOPAR35/F2.5」と「プロターType40/F6.3」の比較
これですこれ、私のお気に入り小型パンケーキレンズの「COLR-SKOPAR35/F2.5」と比べても全然小さいです。
ちなみに「COLR-SKOPAR35/F2.5」の質量がレンズフード込みで約150gなのに対して「プロターType40/F6.3」は約50gで1/3の質量です。
まあ、F値がカラースコパー35は【F2.5】に対して、プロター40が【F6.3】ですからコンパクトに作れるのは当然なんですけど、そうは言っても宮崎光学さんのこだわりである小型軽量を十分実感できるレンズです。
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LEICA M(Typ262)と「プロターType40/F6.3」
では、LEICA M(Typ262)に「プロターType40/F6.3」を取り付けてみます。
10円玉ほどの直径しかないレンズフードもつけてみましたが、ブラッククロームのボディに良く似合いますね。
ちなみに、LEICA M(Typ262)に取り付けてストラップにバッテリー・SDカード込みでの質量は、約680gでした。おぉぉ...フルサイズでこれは軽い。
「プロターType40/F6.3」は、シルバータイプもありますよ⇩
レンズを横から見るとこの薄さです。
レンズが一番短くなる無限遠にしたときの厚さは、だいたい20mmほどでレンズフード込みでも25mm位です。
指がかりの良い操作性に優れたピンタイプのフォーカシングノブが付いています。
ノブに触ることで距離の設定を直感的に把握できるので、スナップショット撮影に効果的。
フォーカスは∞~0.85mは距離計連動で、0.85m~約0.6mは非連動です。
レンズキャップは、ねじ込みタイプです。
金属製レンズキャップの作りは非常に良くできていますが、現実的にねじ込み式だと普段使いには、ちょっと使いづらいのでレンズフードの上に着くタイプの物を探そうと思います。
それとクリックの無い絞りを変更しようとすると、フォーカスが一緒に動いてしまいますから、片手では絞り値を変更することはできません。絞りの操作感は少し不便を感じます。
でも、ここまで軽量コンパクトに作られているので仕方がないでしょう。
マップカメラから届いた箱を開けると、銭洗弁財天で清めた福銭が入っていました。
私はこれを防湿庫に入れておくことにします。本年の良いカメラやレンズに出会えますように...(笑)
「MS-Optics HISTRIO-PROT M40mm F6.3 MC」の作例
まだ試し撮りしただけですが、M(Typ262)と組み合わせた作例を...
近所を撮り歩いたカラー写真です。M(Typ262)のJPGE撮ってだしです。
参考までにどうぞ。
この最後の写真は、絞りf11でレンズ最短撮影距離の0.6mほどの距離から撮ってみた一枚です。
このレンズのレンジファインダー機での距離計連動は0.85mまでですし、ライブビュー撮影のできないM(Typ262)なので、目測撮影で撮ってみたのですが意外に撮れちゃいます。
まとめ
これ良いです。やっぱり、M(Typ262)とのセットで約680gは、凄く軽くて持って歩いても苦になりません。 描写も悪くないし、周辺光量落ちもそこまで大きくない。
昼間のモノクロスナップには持って来いな感じですかね。まあ、f6.3始まりの明るいレンズではありませんから、暗い場所ではちょっと厳しいかもしれませんがライカでもM10やマウントアダプターを使っての最新ミラーレスカメラであればISO3200とか普通に使えますから問題ないかもしれませんね。
MS-Optics(宮崎光学)のレンズってマニアックな感じですが、7~10万位のズマロン35mmを買うくらいなら、画角はちょっと違いますが「プロターType40/F6.3」もありかなって思います...まあ、ライカ純正レンズの魅力はもちろんありますけどね!
あ...ちなみにブライトフレームは35mmが出ますからちょっと欠ける感じです。