少し前に購入した「Nikon D2X」を使うのに丁度良い機会がありました...
東京パラリンピック開会式当日24日午後2時から約15分程、アクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、赤、青、緑のカラースモークを使い東京都心上空をフライトするとの事で、隅田川の桜橋周辺で「D2X」を使い撮影に挑戦してきました。
実は、私が「ブルーインパルス」を撮影するのは今回で4回目になるんですが、特に「ブルーインパルス」が大好きというわけではありません。ですので、わざわざ撮影に出向いたのは今回が初めてになります。
最初の「ブルーインパルス」撮影
じゃあ今までの3回はどこで撮っていたのかと言うと、1回目は昨年の2020年5月に新型コロナウイルスに対応する医療従事者に感謝を伝えようと、東京都心の上空を「ブルーインパルス」が飛行した時には、自宅マンションのベランダから撮影しました。
「OM-D E-M1+Canon EF70-200 F4 IS USM」f5.6 1/8000 129mm(換算258mm) ISO800
「OM-D E-M1+Canon EF70-200 F4 IS USM」f5.6 1/8000 200mm(換算400mm) ISO800
「OM-D E-M1+Canon EF70-200 F4 IS USM」f5.6 1/8000 129mm(換算258mm) ISO800
上の画像がその時に撮ったものなのですが、スマホ内に残っているデーターをアップしてみました。
この時は「OLYMPUS OM-D E-M1」に電子接点付きのマウントアダプターを使って「Canon EF70-200 F4 IS USM」で撮影しました。
飛行機の撮影は初めてだったので、こんなに天気のいい日にISO800で撮っちゃってるからシャッタースピード1/8000まで上がっちゃってるしで最低でした。
2回目の「ブルーインパルス」撮影
2回目の撮影は、東京オリンピックの開会式が行なわれた7月23日!
この時は「Panasonic LUMIX G100」に、またまたマウントアダプターを使ってニコンの「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」で撮影。
この日も自宅マンションのベランダからの挑戦でした...
上の画像が「G100+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」で撮影したものです。
この組み合わせはオートフォーカスが使えないので、マニュアルフォーカスで挑戦しました。
これがまたまた大失敗!
いきなり、建物と建物の間から現れた「ブルーインパルス」にマニュアルフォーカスでピントを合わせ撮影するのはちょっと難しく、「LUMIX G100」はマイクロフォーサーズ機ですから、180mmのレンズは35mm換算で360mmになり「G100」の小さなファインダー内に「ブルーインパルス」を捉える事で精一杯でした。
しかも建物と建物の間を通過する時間は4~5秒といった感じ、その間にファインダー内に捉えて、なおかつマニュアルフォーカスでピントを合わせるなんて、私には難易度が高すぎました。
3回目の「ブルーインパルス」撮影
そして3回目の「ブルーインパルス」撮影の機会がやってきました。
8月22日に、東京パラリンピック開会日における展示飛行の予行が行われた際に、またまた自宅マンションのベランダから撮影!
今回の機材は、オリンピック開幕後に手に入れた「Nikon D2X」と前回「LUMIX G100」と組み合わせて使った「Nikon Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」。
初めて一眼レフ機での「ブルーインパルス」撮影です。
「D2X」と「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」は、もうかなり古い機材になりますが、これまでの「ブルーインパルス」を撮影したマイクロフォーサーズ機にマウントアダプターを使っての使用よりは、性能面で期待できると思います。
東京パラリンピックにおける展示飛行の予行が行われる8月22日も、てっきり私は東京オリンピックの開会式が行なわれた7月23日に飛行したときと同じコースを飛ぶものだと思い込んでいました。
東京オリンピックの時は、うちのマンションのほぼ真上を1往復したので、2回撮影のチャンスがありました。
ですから、1回目に通過した時の反省を2回目に多少は改善できると考えていました。
しかし、今回の東京パラリンピックのコースでは、マンション上空を通過するのは1回きりだったのです。
この日は快晴。何とか今までで一番良い撮影ができたので数枚画像を載せておきます。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f5.6 1/1500 180mm(換算270mm) ISO200
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f5.6 1/1600 180mm(換算270mm) ISO200
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」撮影後にトリミングしました。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」撮影後にトリミングしました。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f7.1 1/1250 180mm(換算270mm) ISO200
自宅マンションから撮ったスカイツリー!
今回もオリンピック同様に、見えているのは建物と建物の間を通過する4~5秒といった感じ。しかし、前回のマニュアルフォーカスとは違い、しっかりオートフォーカスでの撮影です。
通過する4~5秒の間は「D2X」の連写を使ってひたすらシャッターを切りました。
1回通過した後に「ブルーインパルス」がもう一度やってくると信じていた私は、猛暑の中ベランダで待ち続けましたが、待てど暮らせど一向に「ブルーインパルス」はやってこないではありませんか?
さすがに予定飛行時間も過ぎた頃、部屋に戻り東京パラリンピックの飛行機コースをきちんと確認して見てびっくり!東京オリンピックの時と飛行コースが違うし!
4回目の「ブルーインパルス」撮影
8月24日、東京パラリンピック開会式当日は「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」を持って隅田川の桜橋周辺で「ブルーインパルス」を撮影することに...
8月22日の予行飛行が行われた際、自宅マンションのベランダからの撮影ではシャッターチャンスが4~5秒とあまりにも「ブルーインパルス」が見えてる時間が短いので、自宅から徒歩20分ほどで行ける隅田川あたりから撮影することにしました。
隅田川沿いまで行けば空が開けている為、そこそこの間シャーターチャンスがあると考え、飛行予定時刻の30分程前に自宅を出発。
桜橋周辺に予定通り到着すると「ブルーインパルス」を撮影しようと結構な人数が集まっていました。
最初は隅田川の桜橋の上から撮影しようと思っていましたが、今はコロナ禍です。
桜橋は結構な蜜状態!
蜜を避けるために、私は桜橋から100メートルほど離れ、隅田川沿いの良さそうな場所を確保し「ブルーインパルス」の到着を待つことに。
午後2時に埼玉県の入間基地を出発して南下し、都内に入り国立競技場付近に向かい、その後北上して時計回りに周回するらしいので、私が待つ桜橋周辺に来るのは、おそらく2時5~8分ごろと予想します。
15分程の待ち時間の間に、色々な物を撮影して「D2X」の設定を煮詰めておきます。
近くに何やらヘリが飛んでいたので、オートフォーカスの確認やらホワイトバランスの設定を行いました。
ちょっと残念なのが、当日は、どんよりした曇りで空が一面グレー一色といった感じだったこと!
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f6.3 1/1250 180mm(換算270mm) ISO160
現地に到着後、待つこと20分弱。
ついに、グレーの空から「ブルーインパルス」が現れました。
急いでカメラを構えて、ファインダー内に「ブルーインパルス」を捉えようとしますが、オートフォーカスが迷ってしまい一瞬ドキッとしました。
しかし、その後ピントが合ってからは連写で「ブルーインパルス」を撮り続けます。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f6.3 1/1500 180mm(換算270mm) ISO160
あっという間に「ブルーインパルス」は、近づいてきます。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f6.3 1/1500 180mm(換算270mm) ISO160
そして、スカイツリーの奥を飛行していきます。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f6.3 1/1000 180mm(換算270mm) ISO160
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f6.3 1/1250 180mm(換算270mm) ISO160
スカイツリーと「ブルーインパルス」のコラボ撮影にも成功!
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f6.3 1/1000 180mm(換算270mm) ISO160
隅田川沿いまで来た甲斐はありました。
今回は、ある程度の撮影時間がありましたが、カメラのファインダーを覗いているとあっという間に「ブルーインパルス」はグレーの空に消えていってしまいました。
それでも結構な枚数が撮れたので、何枚か良い写真があるはずです。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」撮影後にトリミングしました。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」撮影後にトリミングしました。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」撮影後にトリミングしました。
隅田川の桜橋周辺で撮影に挑戦しましたが、思ったより「ブルーインパルス」が遠くて...
正直、APS-C機でも180mmのレンズでは物足りない感じ!
それと、曇り空でちょっとガスっていて、あまりクリアーな写真が撮れなかった事が残念でした。
撮影機材の紹介
東京パラリンピックにおける展示飛行の「ブルーインパルス」撮影に使用した機材が「Nikon D2X」と望遠単焦点レンズの「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」の組み合わせです。
「D2X」の記事は、こちらをどうぞ⇩
-
人生初のプロ機『Nikon D2X』
皆さん、こんにちは。 タイトルに書いたように人生初のプロ機を購入したので、ちょっと簡単にレビューして ...
続きを見る
大口径望遠レンズ「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」
「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」このレンズの一番の特徴が、大口径なのに小型軽量であることです。
ちょっと頑張ればスナップに持ち出せるサイズ感で質量は、760gです。
まあ普通の人は200mm位の望遠レンズと言えば、手ぶれ補正(VR)付きの70ー200mm F2.8かF4通しのズームレンズを購入する方がほとんどだと思います。
ですが「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」と70ー200mm F2.8ズームレンズを比較すると、このレンズの良さが約半分の重さとコンパクトな所、これは実際に手にしてみれば分かると思います。
後は比較的コンパクトな「AF-S Nikkor 70ー200mm f/4G ED VR」が人気であるが、私はやっぱりF4だと暗く感じてしまう事が結構あるんですよね。
「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」は、カメラ内蔵モーターによってAFを駆動していますから、軽くコンパクトに作れる反面、AFが遅いのではと思われがちですが、このレンズのAFは意外にキビキビと動作してくれます。
このレンズのもう一つの魅力が収納式のレンズフードです。
収納式のレンズフードだと携帯性が非常に優れています。
「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」の作例
「ブルーインパルス」を撮影した帰りに「D2X」と「Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」で撮影した作例を2枚ほど載せておきます。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f2.8 1/500 180mm(換算270mm) ISO250
このレンズの最短撮影距離は1.5mなのですが、APS-Cセンサーの「D2X」であれば、35mm換算で270mmの望遠レンズになりますから、被写体も結構大きく写すことができます。
「D2X+Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED」f2.8 1/250 180mm(換算270mm) ISO160
まとめ
昨年、2020年5月に新型コロナウイルスに対応する医療従事者に感謝を伝えようと、東京都心の上空を「ブルーインパルス」が飛行した時、初めて撮影にチャレンジしましたが、その後3回も「ブルーインパルス」を撮影する機会に恵まれました。
私は元々、それほど「ブルーインパルス」に興味があったわけではありませんが、何回か撮影しているうちに段々、飛行機を撮影するのが楽しくなってきてしまいました。
コロナ禍が終息したら、カメラを持って、どこかに飛行機撮影に行きたいと思っています。